急に寒くなり感染症が心配な季節になりました。
これからの時期は空気の乾燥に伴い感染症がはやり始めます。
特に子どもや高齢者のいる家庭では、予防に力を入れたいものです。
そこでおすすめしたいのが「乾ししいたけ」。
実はしいたけには、風邪予防に役立つ栄養がたっぷり詰まっているのをご存じでしょうか?
乾ししいたけは保存性が高く、日常的に使いやすいだけでなく、栄養価も生のしいたけよりアップしている優れもの。
今回は、乾ししいたけの風邪予防効果と、おうちで手軽に作れるレシピをたっぷりご紹介します!
乾ししいたけが風邪予防に効く理由
免疫力を高める「βグルカン」
「βグルカン」は、免疫細胞を活性化させる効果があります。
風邪やインフルエンザなどのウイルスに対抗する力を強め、病気にかかりにくい体を作るサポートをしてくれます。
特に乾燥させることでβグルカンの濃度が高まり、より効率よく摂取できるのがポイントです。
βグルカンとは多糖類の一種です。特に、免疫力を高める働きがあることで注目されています。
ビタミンDで体の防御力を強化
日光に当たることでビタミンDの含有量が増えます。
ビタミンDは免疫機能の調整に欠かせない栄養素。
カルシウムの吸収を助けるだけでなく、体をウイルスから守る重要な働きを持っています。
抗酸化作用のあるエルゴチオネイン
エルゴチオネインという抗酸化成分が豊富に含まれています。
これが体内の細胞を守り、酸化ストレスを軽減することで健康維持に貢献します。
細胞の健康が保たれることで、風邪などの病気に対する耐性も高まります。
腸内環境を整える食物繊維
腸内環境が整うと、免疫力も自然と向上します。
乾ししいたけには食物繊維が豊富で、腸の働きをサポートする役割を果たします。
善玉菌が増えることで、全身の健康が底上げされるのです。
乾ししいたけの戻し方:風邪予防の効果を最大化
乾ししいたけを調理する際の基本は「戻し方」。
正しい方法で戻すことで、栄養をしっかり引き出すことができます。
基本の戻し方
- ボウルに乾ししいたけを入れ、かぶる程度の水を注ぎます。
- 冷蔵庫で6~8時間かけてゆっくり戻します。
- 戻し汁も捨てずに活用します(ビタミンDやうま味成分が溶け出しています)。
戻し時間がないときのコツ
時間がないときは、ぬるま湯を使うと短時間で戻ります。ただし、栄養をしっかり摂りたい場合は、冷水でのゆっくり戻しがおすすめです。
乾ししいたけを使った風邪予防レシピ
乾ししいたけと野菜たっぷりスープ
【材料】(4人分)
- 乾ししいたけ … 4枚
- にんじん … 1本
- 玉ねぎ … 1個
- ほうれん草 … 1束
- もぐもぐだし … 800ml
- 塩・こしょう … 適量
【作り方】
- 戻した乾ししいたけを薄切りにし、野菜も食べやすい大きさに切ります。
- 鍋にもぐもぐだしを入れ、乾ししいたけと野菜を加えて煮込みます。
- 野菜が柔らかくなったら、塩・こしょうで味を整えます。
栄養たっぷりのスープは、体を温めるだけでなく、免疫力をしっかりサポートします。
乾ししいたけの炊き込みご飯
【材料】(4人分)
- 乾ししいたけ … 4枚
- 米 … 2合
- にんじん … 1/2本
- 醤油 … 大さじ2
- 酒 … 大さじ1
- 昆布 … 1枚
【作り方】
- 戻した乾ししいたけとにんじんを細切りにします。
- 炊飯器に米、しいたけの戻し汁、調味料を入れ、通常の水加減に調整します。
- 具材を加え炊飯します。
お弁当にもぴったりな炊き込みご飯は、食欲が落ちた時でも食べやすい一品です。
日常で乾ししいたけを取り入れるポイント
■ 毎日の料理にプラス
スープ、炒め物、煮物など、乾ししいたけはさまざまな料理に合います。
いつものメニューに少し加えるだけで、風邪予防効果が期待できます。
■ 戻し汁を活用
しいたけの戻し汁にはうま味成分がたっぷり含まれています。味噌汁や鍋のスープベースとして活用しましょう。
■ ストックしておく
乾ししいたけは長期保存が可能なので、常備食材としてストックしておくと便利です。
まとめ
乾ししいたけは、風邪予防にぴったりの栄養素を多く含む万能食材。
手軽に調理できる上、保存性も高いので、忙しい日々の中でも取り入れやすいのが魅力です。
この冬は、乾ししいたけを使った料理で家族みんなの免疫力を高め、風邪知らずの生活を目指しましょう!