
「しいたけって、お中元やお歳暮の定番ギフトだった」って知っていましたか?
実は、原木乾ししいたけは昭和はお中元・お歳暮の贈り物として重宝された存在だったんです。
保存性が高く、栄養価も豊富。
さらに「健康を願う」という意味も込められていて、特に年配の方や健康志向の方には大人気だったんです。

法事・仏事を中心に広く使われる存在
昭和から平成にかけて、乾ししいたけは法事や仏事、お中元やお歳暮などで定番の贈答品でした。
重厚感のある黒や金の化粧箱に、肉厚で立派なしいたけが丁寧に詰められ、まるで宝石のように並んでいたのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
肉厚でどっしり整然と並べられ、しっかりと乾燥されたその姿に、「高級品なんだなぁ」と感じることができます。

現在の変化:健康志向と“ギフトの多様化”
時代とともに、贈り物のあり方も少しずつ変化してきました。
今は「健康に良いもの」「安心して食べられるもの」が重視され、無添加・オーガニック食品への注目が高まっています。
その中で、しいたけは植物性のうま味成分が豊富で、グルテンフリー・ビーガン対応としても人気が上昇。
最近では、内祝いや引き出物、手土産としても活躍の場を広げています。

進化するしいたけギフト
かつては黒と金を基調にした格式ある箱が主流でしたが、最近ではクラフト紙を使ったナチュラルテイストのパッケージや、環境に配慮したリサイクル素材の箱、木箱など、見た目もやさしく、贈る人のセンスが伝わるようなデザインが増えてきました。
例えば、しいたけがまるでアクセサリーのように一粒ずつ見えるクリア窓付きの箱や、「出汁パックとのセット」でギフト感を出したものなど、見て楽しい・贈って嬉しいスタイルに進化しています。

贈る人・受け取る人にとっての価値
乾ししいたけは、自分ではなかなか買わないけれど、もらったら嬉しい“ちょっと特別な食品”です。
贈る側としては「身体にいいものを贈りたい」「想いが伝わるものを選びたい」と思ったときにぴったりですし、受け取った側も、「健康を気遣ってくれたんだな」とその気持ちがじんわり伝わる。心と体を満たす贈り物なのです。

これからのしいたけギフトの可能性
しいたけは今、健康食材として再評価されつつあり、ギフト可能性もどんどん広がっています。特に原木乾ししいたけのような、栽培に手間ひまをかけた逸品は、安心・安全とともに“作り手の想い”も届けられる存在です。
化粧箱やパッケージもただの入れ物ではなく、贈る人のセンスやストーリーを伝える大切な要素になっています。
次に誰かへ贈り物を考えるとき、ちょっと立ち止まって「しいたけのギフト」、選んでみませんか?