
「健康診断で“血糖値が少し高めですね”と言われてドキッとした」
「甘いものがやめられない、でもこのままで大丈夫かな…」
そんな不安、感じたことはありませんか?
今回は、血糖値が高いと何がいけないのか、そして毎日の食習慣に出汁を取り入れることでどう血糖値を整えていけるのか、解説します。
血糖値が高いと、なにがいけないの?
そもそも血糖値が高いとなぜいけないのか。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。
私たちは食事から糖質を摂ると、消化吸収されてブドウ糖となり、血液に取り込まれます。
本来、この血糖値はインスリンというホルモンの働きで一定に保たれています。
しかし、以下のような生活が続くとバランスが崩れてしまうんです。
糖質中心の食事(パン、白米、麺など)
間食や甘い飲み物の習慣
運動不足やストレスの蓄積
すると、血糖値が常に高い「高血糖状態」が続き、やがて糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病へつながるリスクが高まります。
また、血糖値が急激に上がると、その後急降下して「眠気」「だるさ」「イライラ」といった症状も引き起こします。
血糖のアップダウンは、心にも体にもよくないんです。

毎日の食習慣を「出汁」でやさしく整える
そこでおすすめしたいのが「出汁(だし)」の力です。
出汁には、血糖値を急激に上げにくく、かつ“満足感”を高めて食べ過ぎを防ぐという働きがあります。

出汁が血糖値を整えるポイント
うま味が脳を満たす
食べる量が少なくても「おいしかった」と感じやすい素材由来の栄養で安心
→ 干ししいたけ、昆布、かつお節などにはビタミン・ミネラルもたっぷり血糖値の急上昇をおさえる
→ 特に食事の“最初に出汁”を摂るのが効果的(ファースト出汁習慣)
今日からできる「出汁習慣」
✅ 朝食前に一杯の出汁
温かい出汁を飲むことで、体が目覚め、空腹感をやわらげます。
おすすめ:干ししいたけ+昆布の合わせ出汁にほんの少しの醤油や塩を。
✅ 食事の最初に出汁を飲む
“最初に出汁”で血糖値の急上昇を予防。糖の吸収をゆるやかに。
外食時には、味噌汁を一番に飲むのも同じ効果が期待できます。
✅ おやつ代わりに「飲む出汁」
甘いものが欲しくなったとき、まず一杯の出汁を試してみてください。
意外と気持ちが落ち着いて、間食をしなくても済むこともあります。
未来の自分のために、「出汁」でゆるやかに整える
血糖値は、いきなり下げるのではなく、“日々の積み重ねで整えていくもの”。
毎日の中に、無理なく、やさしく、そして心地よく取り入れられる“出汁”は、まさに現代人の味方です。
美味しくて、手軽で、体にやさしい。
今日から、あなたも「出汁習慣」、はじめてみませんか?